助産師のともこです。
この記事では、母乳が出すぎる時の、搾乳の回数やどの程度搾乳するかについて紹介します。
母乳が出すぎると、張って痛いですよね。
そんな時は、搾乳をすることが必要ですが、搾乳しすぎると一時的にはおっぱいが楽になっても、逆に母乳の分泌量を増やして、さらに張る原因にもなってしまいます。
自分にちょうど良い搾乳の回数や程度について知ると、徐々に赤ちゃんが必要としている量まで分泌を減らしていくことができます。
おっぱいの張りや痛みを少しでも早く落ち着けて、母乳育児を楽しんでいきましょう。
- 母乳が出すぎる時の搾乳は多くても1日3~4回程度でOK
- そのうち、『しっかり搾り』は、お風呂などで1日1回
- その他、授乳後張って痛い時は、おっぱいの張りが少し楽になる程度でやめる
母乳が出すぎるときの搾乳の回数
授乳後なのに、おっぱいがまだ張っている。そんなことはありませんか?
ママの母乳の分泌が多すぎると、片方しか飲んでいないのに寝てしまう赤ちゃんもいます。
飲んでくれなかったおっぱいは、張って痛いですよね。
そんな時は、授乳後に軽く搾乳する、後搾りをおすすめします。
ただし、母乳は外に出れば出るほど、作られる仕組みです。
搾乳しすぎると母乳の分泌量が増えてしまうのです。
ですから、搾りすぎは避けたいですよね。
授乳の後、毎回後搾りをすると母乳の分泌を増やしてしまう場合があります。
なので、毎回ではなく、搾乳は多くても1日3~4回程度に抑えることをお勧めします。
授乳後のおっぱいの張りや痛みの状況で、「次の授乳まで痛くて耐えられそうにないな」と感じる場合には、軽く後搾りをします。
そして、様子を見ながら、徐々に搾乳の回数を減らしていきます。
最終的には、搾乳しなくても、痛みなく過ごせるようになることが目標です。
母乳が出すぎて張って痛い時の搾乳の目安
次に、どの程度まで搾乳するのかについて説明します。
先ほどもお伝えしたように、搾乳のしすぎは母乳の量を増やしてしまうことがあるので、搾りすぎはNGです。
授乳後などの後搾りは、おっぱいの張りや痛みが少し楽になる程度でやめます。
おっぱいがすっきりするまで搾る『しっかり搾り』は1日1回やってOK。
1日1回しっかり搾りをお勧めするのは、古い母乳が溜まりすぎて、乳房トラブルになることを避けるためです。
あとtomokoの経験上、1日に1回少しでもおっぱいすっきり!の時間があると、精神的にとても楽です(^^♪
母乳を減らしたい時の搾乳の方法
搾乳の方法について紹介します。
- おっぱいの付け根を手で押さえ、内側に圧迫する。
- もう片方の手で親指と人差し指でCの字を作って、乳輪の周りに指を置き、つままず背中の方に指を押し込む。
- しこりがある場合は、しこりを外側から圧迫して搾る
- 手や指の方向を変えて、色々な方向から搾る
※乳頭の先だけをつままないことがポイントです。乳頭の先だけ触ると、残っている母乳は外に出ず、おっぱいが刺激されてしまい新たな母乳が作られる原因になってしまいます。
ちょうどよい母乳の量に落ち着くまでの期間
赤ちゃんが欲しがる量に、母乳量が落ち着いてバランスがとれるようになるのは、だいたい3か月程度と言われています。
ただ、これも個人差があります。
超がつく母乳分泌過多だったわたしの体験では、
1人目:6か月で3時間毎の頻回授乳をやめてから
2人目:3か月
3人目:1か月半
こんな感じだったと思います。
徐々に落ち着くまでの期間が短くなっているのは、
- 3時間ごとの授乳をやめて、何時間空いても赤ちゃんが欲しがる時に授乳するようにした
- 2人目以降は乳管の通りが良くなって、母乳が溜まらず外にスムーズに出るようになった
- 自分のおっぱいとの付き合い方がだんだんわかってきた
上記理由かなと思います。
ただ授乳時間が5時間とか空くと、やっぱりガチガチになって痛い!というのは、授乳期間中ずっとありましたが。
自分のおっぱいとの付き合い方を見つけていきましょうね(^^)/
母乳が出すぎるととても辛く、鬱々とした気分になりますよね。
この記事を読んでくれている、あなたのおっぱいの張りや痛みが、1日でも早く落ち着きますように。
以上、ともこでした。
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