卒乳・断乳した時のおっぱいケアの必要性とやり方

育児

赤ちゃんがおっぱいを卒業!となったときに、おっぱいのケアはどうしたらいいのか?

お伝えしている卒乳・断乳ケアについてまとめますね。

  • 卒乳・断乳時のケアはした方がいい
  • ケアは自分でもできるが、助産師のケアを受けるのがベスト

卒乳・断乳のときおっぱいケアは必要か

卒乳や断乳時のケアをしない=乳腺炎やおっぱいが張って痛いなどのトラブルではありません。

1日何回も飲んでいて、母乳がたくさん分泌されている状態で卒乳・断乳の場合は自己または助産院でのケアが必ず必要になってきます。

授乳が1日1回程度で、母乳分泌がほとんどなく、赤ちゃんの甘えアイテムになっているような場合は、おっぱいも張らずにそのままトラブルなく過ごせることもあります。

ただ、一見自分ではしこりがないように思えても、長い間をかけて徐々に乳腺の奥の方に母乳が溜まっていることがあります

ある程度は自然吸収されますが、遺残母乳が乳がん検診で写ることがあります。その場合は、悪性の可能性を除外するために、生検(組織を採取して調べる)を勧められる場合があります。

※遺残母乳が癌化することはないと言われています。ただ追加検査が必要になってしまう場合があるだけです。

不要な検査を避けるためだけでなく、今まで頑張ってくれていたおっぱいだから、すっきり綺麗にお掃除して終わるのが気持ちいいですよね。

 

卒乳・断乳時のおっぱいケアの進め方

では、おっぱいケアの進め方について具体的に紹介していきます。

  1. 卒乳・断乳直前の授乳回数と同じ回数、楽になる程度まで自分で搾乳する。
  2. 徐々に自己搾乳の回数を減らしていく。3日ぐらいの間隔でおっぱいの状態を見て減らせそうなら搾乳回数を減らしていく。(2週間程度で搾らなくても張らなくなっていく)
  3. 卒乳・断乳後3日目、1週間、3-4週間(最後の搾乳から2週間程度)のタイミングで自分または助産師によりがっつり搾乳する。

卒乳・断乳時の母乳分泌の量にもよりますが、2~4週間ほどで乳腺が閉じていきます。

赤ちゃんに吸われる刺激>自分で搾乳する刺激

なので、授乳回数と同じ回数搾ってもおっぱいへの刺激は少なく、分泌を減少させることができます。

張って痛いのを我慢しないで、自分で搾乳して大丈夫ですよ。

搾乳後は気持ちよければ、おっぱいを保冷剤をタオルに包んで冷やしてもいいです。

搾乳する回数が少ない方が、早くおっぱいが落ち着くんじゃないの?

確かに搾乳回数を急激に減らして常におっぱいが張った状態にしておけば、母乳分泌は急ブレーキがかかります。

ただ、急ブレーキのため乳腺炎などトラブルが起きやすいです。何よりも『痛い(泣)』です。

母乳分泌が多いおっぱいでも、徐々に分泌が減って、2週間ぐらいでだいぶ落ち着いてくると思います。

 

卒乳・断乳時のおっぱいの搾り方

おっぱいの搾り方を説明します。

  1. おっぱいの付け根を手で押さえ、内側に圧迫する。
  2. もう片方の手で親指と人差し指でCの字を作って、乳輪の周りに指を置き、つままず背中の方に指を押し込む。
  • しこりがある場合は、しこりを外側から圧迫して搾る
  • 指の方向を変えて、色々な方向から搾る

乳頭の先だけをつままないことがポイントです。乳頭の先だけ触ると残っている母乳は外に出ず、おっぱいが刺激されてしまい新たな母乳が作られる原因になってしまいます。

卒乳・断乳後気を付けること

  • 子どもには十分な水分と食事を与える。3歳まではおやつ(補食)を2回/日、3歳~就学前まで1回/日与える。
  • 体を冷やさない
  • ママは脂っぽいものを食べすぎないように、食事のカロリーを少し控える
  • 卒乳直後でおっぱいが張っている間は、入浴はシャワーのみか短めに。体を温めすぎるとおっぱいがさらに張ってしまいます。

卒乳・断乳したのにまだ母乳が出てるけど大丈夫?

1か月以上たったのにまだ母乳がでると心配される方がいます。

個人差はありますが、乳首を押したら1年ほどは母乳が出ることは普通です。黄色のトロっとしたものが少し出るのは問題ないことが多いです。

しかし、血乳や、気になるしこりがある場合には病院を受診しましょう。

さいごに

自分で搾るのもいいですが、助産師のケアを受けた方がスッキリ感は格段に上です。

面倒くさがりでずぼらなわたしも、3週間の最後のケアだけは、毎回助産院で受けています。

今まで頑張ってくれたおっぱいに感謝の気持ちを込めて(*^-^*)

最後のおっぱいケアが終わった後は、毎回清々しい気持ちになります。

卒乳の儀式ですね♡

卒乳・断乳おめでとうございます!

 

この記事を書いた人
ともこ

大阪府在住、三男一女子育て中の助産師。妊活妊娠出産育児を女性にとって幸せなものにするためにサポートをしています。
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