赤ちゃんのうつぶせはSIDS(乳幼児突然死症候群)の原因になると言われています。ですから、赤ちゃんはうつぶせにしてはいけないものだ!というかというと、少し違います。
NG!→うつぶせ寝
OK!→うつぶせ遊び
うつぶせ遊びは赤ちゃんの運動機能の発達だけでなく、我が家の場合は、一人遊びをしてくれて楽ちんだったので、おすすめです(*^-^*)
うつぶせ遊びの効果
- 首周りの筋肉を使うので、早く首がすわる
- 頭の形がゆがみにくい
- うつぶせに慣れることで、ずりばいへ移行しやすい
- 鼻呼吸をすることができる
- モロー反射(音や光に反射して両手足がびくっとなる)が起こりにくい
では、一つ一つみていきましょう。
1.首周りの筋肉を使うので、早く首がすわる
個人差がありますが、首や背中の筋肉を使うことになるので、首がすわりやすくなります。
2.頭の形がゆがみにくい
赤ちゃんの頭の骨は柔らかく、ずっと上を向いていると頭の形がゆがみやすい傾向にあります。1日何回かうつぶせにして過ごすことで、頭の形がゆがむのを防ぐことができます。
(頭の形は子宮内やお産のときの影響もあるので、うつぶせをしたから絶壁にならないということではありません。あくまでも、仰向けでの後頭部への圧迫によるゆがみをふせぐことができる、ということです。)
3.うつぶせに慣れることで、ずりばいへ移行しやすい
うつぶせでしっかり顔を上げられるようになると、自分で色々な方向を見ることができ、赤ちゃんが色々なものに興味を持ちます。
うつぶせは、赤ちゃんの自分で動きたい気持ちを引き出すことができ、運動機能の発達を促します。
4.鼻呼吸をすることができる
仰向けだとお口が開きやすいですが、うつぶせでは顎を自然にひくことができるので、口の周りの筋肉の発達を促し、鼻呼吸ができます。
5.モロー反射(音や光に反射して両手足がびくっとなる)が起こりにくい
胸やからだが全面布団などに支えられており、しっかりと安定するので、赤ちゃんが安心します。
うつぶせ遊びのやり方
では、どうやってうつぶせにすればいいのか、みていきましょう。
時期:新生児期から可能(赤ちゃんの体勢や呼吸状態に注意する)
やり方:
- 片方の手で頭と肩を支え、もう片方の手で胸からお腹を支えて下向きにする
- 腕をW字、足をM字に整える
- 顔が埋まってしまう場合は横を向かせてあげる
慣れるまで、脇の下に授乳クッションやバスタオルを丸めたものを挟んであげるといいですよ。
うつぶせ遊びで気を付けたいこと
- 授乳や食事直後を避ける
- 必ずそばで見守り、呼吸の状態を観察する
- 硬めの布団・マットなど沈み込まない場所でやる
- 短時間(30秒~1分程度)から始め、嫌がり始めたら戻してあげる
- 声をかけ、赤ちゃんと遊んで楽しい時間にする
授乳や食事直後にうつぶせにすると、胃が圧迫されて吐いてしまうことがあります。
また、吐かなくてもお腹が圧迫されて苦しい思いをしてしまうかもしれません。授乳後30分程度は空けましょう。
呼吸が苦しそうでないか、手足や顔面が紫色になっていないか観察して、もしなっていたら仰向けにもどしましょう。
窒息を防ぐために、布団やマットは硬めのものにしましょう。
段々慣れてきますが、未知の体験は最初はだれでも怖いものです。嫌がったらすぐに戻してあげましょう。
赤ちゃんは、ママの声やまなざしが大好きです。トレーニングの時間ではなく、親子の触れ合い遊びの時間とし、楽しい時間を赤ちゃんとすごしましょう。
うつぶせで寝てしまう
生後半年をすぎ、寝返りができるようになると、うつぶせの姿勢で寝てしまう子もいます。
その場合は、周囲に布団やクッションなど沈み込むような柔らかいものがないかを確認して、窒息しないよう、安全に気を付けましょう。
気になる場合は、仰向けに戻しても大丈夫です。
そのまま見守る場合には、赤ちゃんの近くで過ごし、様子をこまめにみてあげます。
うつぶせ遊びをたくさんした我が家の子どもたちの発達
我が家の子どもたちは3人とも出生後からほぼ毎日、うつぶせの時間を作るようにしていました。
生後1週間 頭をもちあげることはできない。30秒程度で泣き出す。
生後2週間 少し頭が上がるが、数秒で下に落ちる
1か月 自分で頭をだいぶ持ち上げられるようになる
2~3か月 首すわり
4~6か月 寝返り。1時間程度は自分で休憩しながらうつぶせで遊ぶことができる。
手足をあげて飛行機ブーンができる。
6~7か月 ずりばい
8か月前後 はいはい
仰向けに寝ているより視界が広がるので、我が家の三兄弟はうつぶせでいることが大好きでした。
発達がものすごく早かった!ということはないのですが、3人ともうつぶせで一人遊びをしてくれて楽でしたし、ずりばいやはいはいも、しっかりしてくれていました。
さいごに
うつぶせ遊びは良い点がたくさんありますね。
最近は、生後6か月で寝返りするようになっても、うつぶせの姿勢が嫌いで、「すぐに戻して!」と泣いてしまうということをよく聞きます。
中には先に座ることを覚え、おしりで進む赤ちゃん(シャフリングベビー)もいます。その場合はそのままつかまり立ち→歩行となるパターンもあります。
ずりばいやはいはいは絶対しなければならないものではありませんが、下半身を強くし、体のバランスも良くなりますので、できればたくさんしてほしいですよね。
新生児からうつぶせOKとは言っても、特に1人目のお子さんの場合は怖い方もいらっしゃると思います。
その場合は1か月過ぎてからなど、できそうなタイミングでうつぶせ遊びにトライしてみて下さいね。
わたしは、ずっと仰向けで寝ていたら腰も肩も痛くなってきます。
赤ちゃんもずっと仰向け、同じ姿勢でいるのはもしかしたらしんどいのかな?とも思ったりします。
産まれたばかりの赤ちゃんは筋力が弱く、脳も未熟なため自分で好きな姿勢をとることができません。
仰向け、横向き、うつぶせなど色々な姿勢にしてみて、その時々で赤ちゃんの好きな姿勢を見つけていきましょう。
赤ちゃんの様子に注意しながら、赤ちゃんとの遊びの中にうつぶせ遊びを取り入れてみて下さいね。
以上、tomokoでした。
ご意見、ご感想は以下までお願いいたします。
コメント