赤ちゃんのおもちゃや子どもの手のアルコール除菌のデメリット

育児

どこに行っても、店先においてあるのがアルコール消毒。マザーズバックにもよくついています。

子ども達は遊び感覚で何度も押してしまいますが、わたしはやめてほしいと思っています。今日はアルコール消毒にどんなデメリットやリスクがあるのか、書いていきます。

  • 皮ふの常在菌を殺し、肌が荒れる
  • 赤ちゃんが免疫を高める機会を奪う
  • 乳児・幼児の目の高さにあって危険

皮ふの常在菌を殺してしまうので免疫力が低下する

ヒトは皮脂を皮膚の周りにまとうことで、保護・保湿しています。ですが、アルコール消毒をすると皮脂を奪われてしまいますので、油ではじく、保護・保湿という肌のバリア機能が低下します。

肌を守ってくれているものがなくなるので、手がガサガサしたり、荒れやすくなります。

守ってくれるバリア機能が低下するということは、逆に病原体が来た時に弱くなってしまう、免疫力が低下するということです。

赤ちゃんが免疫を高める機会を奪う

赤ちゃんは何でも口の中に入れます。

実は、あの、「色々なものを口の中に入れる」という行為は、舌で物の形や触れ心地を確かめたり、食べることの練習以外に、様々な菌をカラダの中に入れ、多種多様な菌を自分のカラダに取り込み、記憶するという意味があるのです。

舐めることで、身の回りにあるもの、様々な菌に対する免疫をつけているんですね。

豊かな腸内細菌叢は、免疫にとってとても大切。

だから、飲み込んだときに危険なもの以外は、本来、好きに舐めさせたらいいのです。

身の回りの物を何でもアルコールで消毒するという行為は、やりすぎると、赤ちゃんの免疫を高める機会を奪うことになってしまいます。

麻疹など、子どもの時にかかるより、大人になって感染した時に重症化してしまうものはたくさんあります。

成長期で適応力の高い、乳児・幼児期にたくさんの細菌やウイルスに触れることはとても大切なのです。

清潔すぎる環境は、逆に赤ちゃんを弱くします。

幼児の目の高さに合って危険

アルコール消毒の台が、大人の手の位置ぐらい、つまり子どもの目の高さにあることが、すごく気になっています。

特に子ども達が自分でポンプを押そうとすると、自然と顔も上を向いていますし、絶対、アルコール目にかかってるよねぇ・・・(-_-;)

薬液なので、目に入るのはもちろんよくありません。

近づいてほしくないのですが、子どもは何でも大人のまねをする生き物なので、すぐに真似をします。周囲の大人が当然のようにしているから、お店に入ったら消毒が刷り込まれてしまっているのかもしれません。

視界に入らないようにさっと通り過ぎるぐらいの対策しか、今のところ思い浮かびませんが、幼児が気軽に押せないような構造にするか、置く場所を考えてもらえるとありがたいなと思います。

除菌ではなく菌と共生して免疫を

「消毒は必要ないからしなくていいよ!」と我が家では伝えていますが、見渡せばどこもかしこも消毒だらけ。幼稚園や小学校でも消毒の機会は多いのでしょう。

でも、アルコール消毒は、赤ちゃんや子ども達が、抵抗力や免疫力をつける機会を奪ってしまうことがあるのです。

あまりにも汚くて気になる時は、水でさっと流すなどで十分。

同じ意味で、実は石けんも本来はあまり必要ありません。日常の汚れのほとんどは水で落ちます。

小さい時から、色々な菌と触れ合う機会をどんどん持てるといいですね(*^-^*)


消毒で菌を殺すではなく、自分や家族の免疫も上手に高めて、菌と共生していけるといいと思います。

この記事を書いた人
ともこ

大阪府在住、三男一女子育て中の助産師。妊活妊娠出産育児を女性にとって幸せなものにするためにサポートをしています。
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