初めての妊娠では、「お腹の張りがよくわからない」と言われる妊婦さんが多いです。
でも、お腹が張っていることに気づけないと、切迫流早産になってしまうことがあるので、お腹の張りには早めに気づきたいですよね。
今日は、お腹の張りをどうやって自覚するのか、そして、お腹が張っているときにはどうしたらいいのかを紹介します。
- お腹の張りは、触ったときに硬いかどうかで判断
- 横になって休んでも、30分以上規則的な張りが治まらなければ、受診したほうがいい
お腹の張りってどんなもの?
お腹の張り=子宮の収縮です。
妊娠が後半になるにつれて、生理的なお腹の張り(異常ではない)は増えていきます。
ですが、妊娠37週未満、特に妊娠中期(16w~28w未満)でのお腹の張りは、切迫流早産の原因になることがあるので、注意が必要です。
人によって感じ方は様々です。
- 下腹部がキューっと締め付けられる感じ
- 下腹部が重だるい感じ
- 時に痛みを伴うこともある
- 自覚症状は特になくても張っている
感じ方は様々ですが、お腹が張っているときには、子宮筋が収縮している状態なので、お腹の上から触ると、必ず、普段より子宮の部分が硬く触れます。
張りの強さは一定ではないので、触ったときの子宮の硬さも色々です。
お腹の張りに気づくにはどうしたらいいか?
お腹の張りに伴い、自覚症状がある場合は気づくことができるのですが、中には、お腹が張っていることに気づかず過ごしていて、健診で子宮の入り口(子宮頚管長)が短くなっていることを指摘される方もいます。
自覚がない場合、意識してお腹を触ることが大切です。
硬い、柔らかいは比較しないとわからないので、リラックスして、ゆったり過ごしているときのお腹の柔らかさを覚えておいてください。
その時と比べて、硬ければ、お腹が張っているということです。
妊娠子宮は、本来は、ふわふわで、柔らかく触れます。
自分で分からない場合や不安な場合には、妊婦健診のときに、助産師と一緒にお腹を触って、張っているのか、柔らかいのか、確認するといいですよ。
お腹が張りやすいのはどんな時?
<お腹が張りやすい時>
- 動いた後
- 疲れている、無理している、不調な時
- 便秘
- 身体が冷えている
動いた後には生理的なお腹の張りが起こりやすいです。
長時間同じ姿勢でいた時や、頑張りすぎている時にも張ることがあります。
また、腸の中に便が溜まっていると、そばにある子宮が圧迫されるので、お腹が張りやすくなります。
お腹や足元が冷たいことも、お腹の張りの原因になります。
お腹が張るときはどうしたらいいのか?
お腹が張っていることに気づいたら、まずは安静にします。
可能であれば、横になる方がいいですが、無理ならゆったり座るだけでもましになることがあります。
座っていても重力はかかっているので、横になるのがベストです。
仕事や家事などの作業を中断して、休んでください。
30分ほど様子をみて、それでも、
- 10分以内の規則的な張りが治まらない
- 張りは不規則だけれど、どんどん強くなってくる
という時には、切迫早産の可能性がありますので、病院に連絡して、早めに受診しましょう。(※37週未満の場合)
切迫早産にならないためにできること
お仕事をされていたり、上のお子さんがいる方は、お腹が張っていても、中々「安静にする」ことができない場合もあると思います。
ですが、お腹が張っていても構わず動いてしまうと、切迫早産になる可能性があります。
切迫早産になってしまったら、自宅安静や入院が必要になります。かえって、職場や周囲にも迷惑をかけてしまうことになるので、なるべく避けたいですよね。
妊娠中は、普段から、「早めに休む」「無理をしない」ことを心がけることが大切です。
言いにくいかもしれませんが、しんどい時は、周りに早めにヘルプを出しておいた方が、自分や赤ちゃんを守ることになりますので、一人で頑張らずに、声を出しましょう。
仕事の調整や、上のお子さんの一時保育や延長保育の利用など検討してもいいかもしれません。
もちろん、安静にしていても、切迫になってしまうこともありますが、予防策として、自分でできることは、やっておきたいですよね。
お腹が張っていると、赤ちゃんも子宮からギューッと締め付けられるので、居心地もよくありません。
なるべくふわふわな子宮で過ごすようにしましょうね(^^♪
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