破水に気づかないと赤ちゃんが危ない。気をつけておきたいこと。

受診が必要な時

破水は、陣痛が来てから、または妊娠10か月になってから起こるものではなく、実は、誰でも、妊娠期間中のどの時期でも起こる可能性があります

でも、破水したことに気づかずに過ごしていると、赤ちゃんへの感染の危険がありますので、破水してしまったことにはすぐに気づきたいですよね。

この記事では、破水が起きた時のリスクや、原因、対処、予防について紹介します。

破水に気づかないことってあるの?

破水には2種類あります。

完全破水と高位破水

気づきにくいのは、高位破水の方です。

完全破水:子宮の入り口の赤ちゃんの頭の上にある膜が破れる。

     ジャバっと羊水が出るので、必ず気づく。

高位破水:子宮の底側(お腹の上の方)の膜が破れる。

     破れ方にもよるが、ちょろちょろとしか出ないことがある。尿漏れと判別しにくい。

病院勤務時は、「破水か尿漏れかわからないけど、何かが出る」というお電話を受けることもたびたびあり、来院して頂き、検査したら破水していたということが何回もありました。

破水に気づかないことでのリスク

赤ちゃんが浮かんでいる羊水の中、子宮の中は無菌状態です。

しかし、破水によって、羊膜の一部が破れてしまうと、外界との交通ができてしまいます。

つまり、その穴から、ばい菌が入ってしまい、赤ちゃんに感染してしまうことがあるということです。

抵抗力の弱い赤ちゃんが、ばい菌に感染してしまうと、出産後、重症感染症を引き起こし、命が危険になることがあります。

また、子宮内感染が重症化すると、ママの身体にもばい菌が回り、敗血症など、ママの命の危機を招いてしまうこともあります。

破水と尿漏れ、おりものとの見分け方

高位破水の場合、羊水が少量ずつしか流れ出てこないことがあるので、尿漏れやおりものとの区別がつきにくいことがあります。

判別するポイントは、

  • じっとしているのに出てくる感じがある
  • 生臭いような匂い

尿漏れの場合は、動いているとき、お腹に力が入る動作をしたときに出ることがほとんどです。

ですから、動いていないのに流れ出てくる感じがあるときは破水の可能性が高いです。

普段よりおりものが水っぽい状態が続くときも、破水の可能性があるので、受診するのが無難です。

 

 

出てくるタイミングのほかには、匂いでわかることもあります。

正常なおりものは、膣内の乳酸菌の影響で少し酸っぱい匂いがします。

尿の場合は、尿特有のアンモニア臭がします。

羊水はこの2つのどれとも違い、少し生臭いような匂いです。

 

 

色は、赤ちゃんがお腹の中でうんちをしてしまうなどがない限りは、無色透明なので、色で見分けることは難しいと思います。

※妊娠10か月の赤ちゃんは何らかの原因で低酸素状態になると、うんちをすることがあります。

この場合、羊水は緑色がかっているので、すぐにわかると思います。

 

破水かもしれないと思った時の対応

「もしかして破水したかも」と思った時の対応

  • かかりつけの病院に電話し、なるべく早く受診する
  • 清潔なナプキンをあてる
  • シャワー・湯舟には入らない
  • トイレのウォシュレットは使用しない

赤ちゃんへの感染を防ぐためにできることは、病院での抗生剤投与です。対応は早ければ早いほど、感染のリスクを減らすことができます!

ですから、破水したかもと思ったら、時間外でも、病院に電話して受診しましょう。

 

その際、膣周辺は清潔に保ちたいので、清潔なナプキンを当て、シャワーや入浴等はせず、ウォシュレットも使用しないようにして、受診します。

 

 

破水していた場合は、入院になります。

入院物品が準備してある場合は、念のため持参しましょう。

破水する原因って何?

最も多い原因が、膣内や子宮の入り口(子宮頚管)の炎症です。その炎症が羊膜をもろくし、破水の原因になると言われています。

また、子宮が良く張っている・多胎・羊水過多症などで、子宮の中の圧が高いことも原因になります。空気を入れすぎた風船が破れやすいのと同じです。

事故や転倒、子宮を押されたなど、外からの大きな刺激でも破水することがあります。

 

 

中には、原因がわからないこともあります。

破水の予防

妊娠37wに入るまでの前期破水は、できたら避けたいですよね。

予防のためにできることを紹介します。

清潔にする

子宮付近の炎症が原因で破水することが一番多いと言われています。

ですから、炎症を起こさないことが大切です。

そのためにできることは、普段から、陰部を清潔に保つことです。

  • 1日1回は陰部を洗う(お湯のみ)
  • 下着が汚れたらこまめに替える
  • ウォシュレットの使用は控える
  • 免疫を整える

ママの免疫が元気であれば、膣内の常在菌が、外からのばい菌の侵入と繁殖を防いでくれています。ですから、自分自身の免疫を整えることが大切です。

そのためには、疲れすぎやストレスは禁物。できるだけ、無理をしないことが大切です。

また、石けんで洗うと、必要な常在菌まで洗い流してしまいますし、粘膜への刺激が強く、かぶれの原因になりますので、お湯で洗うだけで充分で、洗いすぎには逆に注意が必要です。

ウォシュレットの先端には、様々な菌が付着しているため、ウォシュレットを使うことは避けた方が無難です(特に外出時)。

お腹に力が入ることは避ける

妊娠中、お腹に過度に力を入れる動作をすることは、破水や切迫早産の原因になります。

  • 重い荷物を持つ(5kg以上のお米の袋や買い物時の荷物など)
  • 家具の移動
  • 上の子どもを抱き上げる  など

これらの動作はできる限り避けましょう。

上のお子さんを抱っこをするときは、ママが先に座り、そこに子どもに乗ってもらうようにする方が安全です。

外からの大きな衝撃を避ける

事故や転倒、子どものタックル(笑)

日常の中に、ふいに起こってしまうことがあるお腹への大きな衝撃。

破水の原因になるだけでなく、時には胎盤が剥がれかかってしまう(常位胎盤早期剥離)こともあります。

避けようのないこともあるかもしれませんが、できる限り予防策を取りましょう。

  • 時間にはゆとりを持って動くようにしましょう。妊娠後期、大きくなったお腹で足元がよく見えないので、慌てて移動することは危険です。
  • 自転車やバイクは、できるかぎり避ける方が無難です。スピードが出るため、事故や転倒した場合の、お腹への衝撃が大きいです。何よりも、大きなお腹で乗るのは危ないです。
  • 子どもとお昼寝や寝かしつけをする時には、なるべく横向きで寝るようにします。上を向いていると、お腹に突然どーんと乗られる危険性があります。

破水したかもと少しでも思った場合には、早めに受診すること

予防していても、もし破水してしまった場合には、早めに病院を受診しましょう。

早い対応が母子の命を守ることにつながります。

破水していなかった場合でも、そのまま帰宅すればいいだけの話ですから、迷ったら必ず電話しましょうね。

この記事を書いた人
ともこ

大阪箕面市、たんぽぽ助産院。妊娠・出産・産後の相談相手が欲しい女性に、助産師+4人の子育ての豊富な経験から、あなたと赤ちゃん、ご家族が一番楽ちんな提案をする産前産後アドバイザー。なんでもお気軽にご相談ください。

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