助産師ともこです。
授乳のときのちくびの痛み、辛いですよね。
わたし自身4人目を先日出産し、久々の頻回授乳で、ちくびが痛くて(-_-;)
この記事では、そんな時に気をつけることや、お役立ちアイテムを紹介します。
授乳のときのちくびの痛みの原因
赤ちゃんには、原子反射といって、産まれつき生きるために備わっている反射があります。吸てつ反射もその一つで、口にものが触れると、口を開けて吸います。
赤ちゃんの吸う力、ご自身の指を入れてみる(必ず洗って清潔な状態で)とわかると思うのですが、結構強いのです。
ちくびは普段刺激を受ける部分ではないため、他の皮膚よりも弱く、傷つきやすいです。
そこを、結構な吸引圧で数時間おきに吸われるのですから、最初はちくびが刺激に慣れ、母乳分泌が軌道に乗るまで、痛みがあることがあります。
ただ、その痛みをさらに増加させて、授乳を辛くしてしまっていることもあります。その原因は大きく2つ。
- 授乳時の姿勢や、赤ちゃんの位置が整えられていない
- 赤ちゃんの口が深くまでちくびをくわえていない
これらがあると、ちくびに傷を作る原因になります。
たった1回の授乳でも傷ができてしまうことがありますので、要注意です。
授乳時の正しいポジショニング
自分がごはんをたべる姿勢を想像してみてください。上や横を向いて、ごはんを食べられますか?
無理ですよね。赤ちゃんも一緒です。
抱っこするとき、どの抱き方でも、必ず赤ちゃんが自分と正面で向かい合っているようにします。赤ちゃんのおへそが自分の身体の方を向いているかどうか、確認しましょう。
お口の正面にちくびがきていますか?位置がずれていると、まっすぐくわえることができず、歪んで飲む原因になります。上からだけでなく、どの方向から見ても、赤ちゃんのお口が、正面で乳首をまっすぐくわえられるように、位置を整えます。
授乳後、変な形にちくびがゆがんでいたら、正面からくわえられていなかったことになります。
赤ちゃんのちくびの正しいくわえ方
チェックするポイントが2つあります。
〇あかちゃんの唇が外側にしっかり出て、内側に巻き込んでいない。
→ドナルドダックのお口みたいになっている。
〇乳輪が全部隠れるくらいまでくわえている
お口の開きが小さい時に、ちくびを入れると、どうしても唇を巻き込んだり、乳輪全部までくわえられないことがあります。
ですから、大きく口を開けたタイミングで、思い切りよくお口の中にちくびを入れてあげるようにします。
ちくびをくわえてもらう時には、まっすぐ入れるよりも、赤ちゃんの鼻先のあたりから舌の上に乗せるイメージの方が深くくわえやすいです。
浅飲みになっていると
傷や傷はできていなくても刺激によりヒリヒリしている場合、授乳開始直後は多少痛みがあります。ですが、正しくくわえることができていれば、その痛みは徐々になくなります。
ですが、浅飲みになっていると、授乳中ずっと痛みが続きます。ですから、痛みが続くときは、ポジショニングやくわえ方をチェックして、修正できそうだったら修正、無理そうなら一度外して、再度正しくくわえてもらうようにしましょう。
ちくびが痛い時の保護方法
ちくびが痛い時は、湿潤療法をすると多少痛みが和らぎます。
クリームを塗って保護してあげることで、傷やヒリヒリする感じの治りも早くなります。
下記の2つは、赤ちゃんの口に入っても安全なので、授乳後に塗って、ちくびを保護し、次の授乳時には拭き取らずにそのまま授乳が可能です。
このクリームを塗っても、まだブラと擦れて痛い場合には、上からラップを当てると、痛みが和らぐことがあります。
ですが、ずっとラップをしていると、皮膚がふやけて、逆に傷つきやすくなってしまったり、細菌が繁殖してしまう原因にもなります。
ですから、清潔には十分注意して、傷が治るまでの数日のみにしたほうが無難です。シャワーの時にしっかり洗浄し、ラップも授乳毎にこまめに替えましょう。
1週間以上ののラップ保護は、お勧めしません。
わたしの場合は、母乳分泌過多で、母乳分泌が増えてくる3日目ごろからは、ちくびの痛みはましになってきます。手持ちのクリームもないので、今回は応急的に、入浴後にワセリンを塗って保護してしのぎました。
授乳時のちくびの痛みが、1日も早くおさまりますように。
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