助産院での1人目出産体験談

出産

この記事では、助産院で長男を出産した時に、助産院のノートに、わたし自身が書いたものを、そのまま載せます。助産院での出産に興味のある方や、自分や赤ちゃんの力を生かした自然な出産をしたい方の参考になれば幸いです(*^-^*)

助産院を受診した経緯と妊娠中の経過

助産院での自然な出産がしたくて、妊娠がわかってすぐ、○○助産院を受診しました。とてもアットホームで幸せな雰囲気で、絶対ここで産む!と主人にも相談せず勝手に決めました(笑)主人は、わたしが助産師なこともあり、好きにしていいよと言ってくれました。

妊婦健診は当時の職場で受診したので、助産院で妊婦健診を受けたのは産休に入ってからの数回でしたが、エコーで見るたびに度の助産師さんも「赤ちゃん可愛いね」とか「元気だね」とか、主人でもわかるようにゆっくり説明して下さりとても嬉しかったです。

助産院での妊婦健診は、待ち時間はなく、一人ひとり1-2時間かけてゆっくり診てくれます。

 

妊娠中はよくお腹が張っていて、切迫だったので、予定日より前に産まれるかな?と思っていしたのですが、前駆陣痛があるものの予定日を過ぎても全く産まれる気配がなく焦りました。

周囲からの「まだ?」メールにもイライラ。初産は遅れることが多いとわかってはいる物の、41週目前に提携先の病院の受診が決まると、助産院で産めるのかすごく不安になりました。

※助産院で出産できるのは正期産の場合のみ。正期産は41週6日までですが、41週を超えるとリスクが高まるため、病院での誘発分娩になることが多いです。

のんびり屋さんすぎる赤ちゃんにも「何で出て来てくれないの?」と思ってしまうこともしばしば。赤ちゃんのタイミングで出てくるのに、ゆっくり待ってあげられなくてごめんね。ひたすら「助産院で産まれておいで」とお腹にお願いし、高低差がいいと聞いたので、家の階段の往復と、近所の坂道を登っては降り、筋肉痛になりましたが、陣痛は来ず。

陣痛から助産院入院まで

提携先の病院を受診する日、朝から散歩を1時間してから病院へ。車の中でお腹が良く張るなーと思っていたら、受診を待つ間に少し生理痛のような痛みが。これはもしや陣痛が来たかなと嬉しくなりましたが、まだまだ前駆陣痛かもという思いもありました。

内診して刺激してもらい、病院の医師から「子宮工3-4cm開いてるから産まれると思うよ」と嬉しい言葉をもらって帰宅。41週0日となる翌日まで産まれなかった場合、誘発入院ということでした。

 

気づけばだんだん痛みが強く5分前後で張るようになっていたので、主人と助産院に15時過ぎぐらいに連絡。まだ我慢できる痛みだったので、「まだ産まれないから定時まで仕事していいけど、残業はなしで帰ってきて」と主人にいったのは助産師あるあるかもしれません(笑)

主人を待ちがてら、しばらく家に帰れないからと、掃除・洗濯、入浴、家の片付けをして過ごしていると段々痛みが強くなってきました。

早くお産が進むといいなと、三陰交にせんねん灸をし、友人助産師から陣痛が来たら飲んでみてと言われたハーブティー(陣痛促進作用があるらしいけど効いたか不明)を飲んでみました。

 

助産院入院から陣痛中

主人も帰宅し、陣痛が3分間隔になってきたので、18:30過ぎに家を出て、19:00過ぎには助産院に到着。まだ何とか耐えられる痛みだったので、主人と夕食を頂きました。まだまだわたしがケロッとしてたので、内診もなしでした。結構痛くても、陣痛の合間は普通に動くし会話するので、わかりにくい産婦でした(;^_^A

その後も徐々に痛みは強くなり、22時ごろに分娩室に移動。移動する途中で、気持ち悪くなって、夕食を吐いてしまうという。もったいなかったです、、、。

陣痛が強くなってくると吐き気を催すことはよくあります。知ってたから別に不安はなかったけれど、吐いたらめちゃくちゃすっきりしたのを覚えています。

このころは痛くてあまり時間の感覚がなかったです。脳内麻薬であるエンドルフィンも出ていたからだと思います。夜だったことやホルモンのおかげで眠たくて、陣痛1-2分のわずかな合間に寝落ちしていたのを覚えています。

子宮口8cmで分娩室に入ってから、子宮口が全開するまでの1時間強がすごく長く感じましたが、助産師さんの声に支えられながら力を抜こうと必死で逃しました(実際は上手くできていなかったと思うけど)。

全開からも、助産院では、自然に赤ちゃんが下りてくるのを待つので、2時間ほど、いきみつつ、待ち。

産まれる直前に「足の力抜いて」って言われたのですが痛すぎてそれも上手くできず。それでも徐々に触れるところが大きくなる頭と、助産師さんの「大丈夫、産めるから!今○○ぐらい見えてるよ。あと少し」という声に励まされ、もう少しと自分に言い聞かせて必死に息を吐いて力を抜こうとしました。

出産と出産後

そして、ついに赤ちゃんが産まれてきました!

産まれた時の言葉では表せない爽快感・気持ちよさ、出た瞬間にピタッとなくなる陣痛。

自然なお産の持つ力をまざまざと、自分が体感して、ただただ感動。

ピンク色で元気な産声を上げてくれて、本当に嬉しかったです。

自分が関わっていた病院でのお産では見たことのないピンク色で、赤ちゃんのペースでひたすら待つお産は、赤ちゃん自身にとって負担が少ないんだということを体感しました。

主人は、飄々とした感じだったけれど、陣痛中、助産師さんに言われるがまま(笑)に腰をさすってくれたり、お尻を押させてくれたり、手を握ってくれてありがとう。立ち会ってもらえて本当に良かったです。

分娩後2時間して入院室に戻ったら、少し先に戻っていた主人が爆睡していたのはいい思い出。和室で、主人の分もお布団敷いて頂いて、本当に家のような感覚でした。

 

後日、「出産のイメージがかわった。こっち(助産院での出産)の方が自然でいいな」と主人が言ってくれたことも嬉しくて、助産院で産んで良かったです。

主人は出張の多い仕事で、ちゃんと週末に会いに来てくれた赤ちゃんに感謝です。ありがとう。

入院生活は美味しい食事とスタッフの皆さんの優しい気づかいの中、とても幸せなものになりました。お産の時は本当にありがとうございました。また2人目もよろしくお願いいたします。

10年後の今、読み返してみて思うこと

長男の出産体験が、痛かったけれど、強烈に気持ちよくて、その後3人、計4人を出産し、三兄弟と長女の母になりました。引っ越したため、2人目以降は別の助産院にお世話になりましたが、今でも長男を出産した時の温かい居心地のいい空気感、体感は鮮明に思い出せます。

わたしの助産師観にも大きな影響があり、徐々に働く場所を病院から地域へ移し、そしてフリーランスとして助産院を開業するに至ります。

 

全ての赤ちゃんを望む女性と家族に、幸せな妊活から始まる幸せな妊娠出産育児を

わたしの思いの原点は、長男の出産体験です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

この記事を書いた人
ともこ

大阪府在住、三男一女子育て中の助産師。助産師目線からの、妊娠出産育児情報をゆるゆる発信します。あなたの育児を少しでも楽しく楽ちんに☆

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